【性力増強】本当に効果のあるED治療薬、方法はこれだった
1990年代の後半にアメリカの製薬メーカーが販売を開始したバイアグラは、夢の治療薬として瞬く間に世界中で爆発的な人気を集めることになります。
日本でも、臨床試験を実施することなく厚生労働省が承認するという異例の扱いで、医療機関で処方される様になっています。
バイアグラのブームとEDという概念
また、バイアグラのブームとともにEDという概念も定着することになります。
これは、かってインポテンツと呼ばれていた状態をさらに拡大したもので、中折れなど直接勃起とは関係が無い症状も含んでいます。
このために中高年だけではなく、20代や30代といった若い世代でも悩んでいる人は少なくはありません。
なお、バイアグラは元々狭心症を改善するために開発されていた治療薬であり、5型のPhosphodiesteraseという加水分解酵素の酵素活性を阻害する作用があります。
これにより、陰茎周辺部の血管が拡張されるので、性的な刺激をきっかけとして勃起が可能な状態となります。
バイアグラ以降に複数の種類のED治療薬が開発されていますが、基本的な仕組みは全て同じです。
ED治療薬の効果
なお、これらのED治療薬は、有効成分が体内に残っている限り効果は持続しますが、根本的な問題を解消する様な作用はありません。
つまり、服用しない時には元の状態に戻るということです。
また、性力増強や滋養強壮などの効果はありません。
ちなみに、性力増強効果が期待できる医薬品としては、Methyltestosteroneという成分を配合したものが代表的です。
この成分は、名前からも分かる様に男性ホルモンのtestosteroneの補助薬であり、第1類医薬品に指定されています。
EDなどの性機能の低下以外にも、たんぱく質の合成による筋力の増強などの効果も期待できます。
内服タイプのものと外用タイプ
なお、このtestosteroneを配合した医薬品は、内服タイプのものと外用タイプのものとがあります。
具体的には、内服タイプでは強力バロネス内服液、外用タイプではTonosという商品が有名です。
特に、後者は20年以上の歴史がある商品で、バイアグラが登場する前には性機能を改善する治療薬の中では最もポピュラーな存在として知られていました。
このTonosは、性力増強とともに早漏防止を目的として使用されるケースが増加しています。
これは、バイアグラなどが登場して以降の傾向であり、比較により強調される様になったメリットによるものです。
なお、性力増強という効果がある一方で、発疹やかぶれなどの副作用も報告されているので、利用前にはパッチテストを行うのが適当です。