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冬虫夏草とは、日本でもおなじみの、漢方薬（生薬）の一つで、中国では、滋養強壮や精力剤として、重宝されていることは皆さんもご存じでしょう。
この生薬は他のどんな生薬とも似てもにつかぬものであり、虫のような、植物のような不思議な形状をしています。

中国で重宝される冬虫夏草のパワー

実際は、蛾の幼虫が、土の中で冬虫夏草属の真菌に感染、幼虫の体内で菌がゆっくり生長していくことで、地中部は幼虫の形、地上部は植物の形になるという訳です。
その効果は、健肺、強壮効果、抗がん効果など万能で、中国や朝鮮半島などでは、冬虫夏草を白酒につけた薬用酒、アワビやすっぽん、クコの実などと一緒にじっくり煮込んだスープなどが多く食されるようです。

弱った身体がみるみる元気になり、顔の色つやも良くなることから、若返りや精力剤としても重宝されている食材です。

高値で取引される貴重な生薬

中国は広大ですが、質のよい生薬が採れる地域や時期は、限られています。
主に海抜が４０００ｍ程度の高原に生息する蛾が冬虫夏草の主体となる為、中国ではチベット高原やヒマラヤ地方などの、地方が原産地となることが多いようです。
チベット自治区、青海省、四川省、雲南省、甘粛省、貴州省などの西部に集中しており、水、空気が美しい場所で育ったこれらの生薬は、限りない自然のパワーを秘めていると言えるでしょう。

その為、現地ではもちろん、都会でも非常に高値で取引されています。
中国の歴代王朝では、この冬虫夏草を不老長寿の生薬として献上したという記録が残り、また、宮廷においても、重宝されていたことから、昔より、限られた人が手にいれることができる高級薬であったことが分かります。

若者にも中高年にもおすすめの驚異的な精力剤

冬虫夏草には、β-グルカン(多糖体)という成分が、アガリスク茸の17倍も含まれていると言われています。
β-グルカン(多糖体)という成分は、がんを効果的に予防するといわれている成分です。
また、アミノ酸、粗繊維、炭水化物、脂肪、カルシウム、鉄、亜鉛、マンガンが豊富な他、脳内ホルモンで知られるメラトニンなども多く含まれています。
注目すべきなのが、マムシやすっぽんなど同様に、冬虫夏草には精力剤として、非常に高い効果を持っているということです。

これまで、様々な精力剤を試しても効かなかった人が、この生薬を飲んだだけで、元気になったという報告もあり、年齢問わず、強さと若さを取り戻したい男性にとっては、心強い味方と言えるでしょう。