糖尿病はEDに関係するの?
糖尿病の方は是非この機会に考えてみましょう。
ED(勃起機能の低下)と関連している病気の一つと言われています。
糖尿病との関連性は・・・
糖尿病の場合、血液中の糖分濃度が非常に高く、自覚症状がない為に軽く考えがちです。
非常に注意が必要であり、長い年月を経て身体に悪いダメージを与えます。
重症になると腎機能障害、失明、神経障害などの症状へ発展しています。
また、ED(勃起機能の低下)との関連が高いといわれています。
糖尿病の薬を服用している患者は、かなり高い確率でEDの症状がでているといわれています。
なぜ影響をうけやすいのか?
いつも元気で勃起力を維持する為には、血流、神経、脳、海綿体などが正常に機能している必要があります。下記、様々な障害をみてみましょう。
◇神経障害になると・・・
糖尿病により神経回路に障害を受けると、勃起した時に脳で感じた興奮・刺激が陰茎に伝達されなくなり、勃起しなくなります。
◇海綿体の障害になると・・・
糖尿病により海綿体動脈の内皮細胞内で「内皮型一酸化窒素合成酵素」の活動が低くなってしますと、平滑筋の弛緩が起こらなくなります。
その結果、正常な勃起が得られなくなります。
◇動脈硬化になると
糖尿病になると身体全体の血管に動脈硬化が出てきます。勃起に重要である陰茎動脈において動脈硬化が生じると、勃起機能低下につながります。
性器海綿体の毛細血管でも同じことが言え、血流が低くなる血管です。
別の視点から考えると、EDの症状が出たということは加齢、飲酒、ストレス、喫煙、今回の糖尿病が進行しているサインであるという考え方ができます。
また、関連記事として「器質性ED」、「心因性ED」、「薬剤性ED」もあわせて、ご覧頂ければと思います。
糖尿病、EDの治療について
まずは主治医へ適切なアドバイスを頂き治療を進めて行きましよう。
糖尿病の方の場合、例えばヘモグロビン A1c(HbA1c)値、それ以外の病気の有無、服用薬が適正であるかチェックして頂き、またED治療薬との飲み合わせにより、その効果を判定してもらいながら進めててはいかがでしょうか。
バイアグラなどの PDE5 阻害薬の併用も、改善されるケースがあります。是非、主治医へご相談下さい。
また、これ以上糖尿病を進行させないという心がけが必要です。
主治医とご相談しながら、食生活の改善や適度な運動を継続することにより、ヘモグロビン A1c の値を7未満に維持することを目標していくことが重要であります。